2009年 04月 29日
軟陶の箱

こんなに薄い軟陶の焼物を見たことがありません。
箱型なので、特に際立って感じるのかもしれませんが。

元々は蓋があった、キッチン用の utilty box だったと考えられます。
保存容器、だから、元のクリーム色が色染みでベージュにまで変化しています。

なんとまあ、キリリとしたエッジで、焼物とは思えない上がり。
これに平らな板状の蓋でもあったら、ある1部の数寄モノたちには垂涎モノなのでしょうが、
蓋はないっす。
それに平らな板状の蓋であるわけはありませんので、無くなって正解であります。
きっと曲線系のツマミのある、ヨーロッピアンな蓋だろうしね。

このお品、直線の魅力でありますゆえ。
きっちり定規でひいた直線を目指しながら、自然の要素からどうしても曲がってしまう、
歪んでしまうといったたわんだ直線が、私をとらえるところです。

釉薬が全面にかかっています。ほんの小さな目跡が底に3ヶ所。
よ〜く見てたら、うっすらウェッジウッドの文字の刻印。

このタイプの軟陶のウェッジウッド、18世紀末〜19世紀前半のもの。
クリームウェアの1種ですが、特別にクィーンズウェアとも呼ばれています。
女王陛下のクリーム色というところからの名称です。
当地イギリスではほとんどが柄入りの品を愛でるわけですが、
柄なしでよかった、よかった。なかなかのメッケモノでありました。

10.3cm × 7cm 高さ5.4cm


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by muntkidy | 2009-04-29 11:59 | Comments(0)


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