2014年 07月 04日
草ビロード

うーん。またもや、あさっての日曜日、雨になるやもしれぬ。
また、中止になるかな。大江戸骨董市。
晴れたら、出店です。



イマサラな感のある草ビロードなのだが、
まあまあいいものを1枚。
知らない若い人も多いのかもしれないし、久しぶりに紹介しよう。

今はコンゴ民主共和国と言うが、昔はザイールと呼んでいた国。
そこの奥地にクバ王国という地域があり、その中のショワと呼ばれる民族が作り出す布。
それが、日本では通称として、草ビロードと呼ばれている。
ラフィアというヤシの繊維の四角い布に、ビロード状に糸を立てて、
幾何学文様の刺繍をしてる布。
そのデザイン感覚がすばらしく、交易品として広まり、
19世紀末からはヨーロッパにもかなりの数が持ち込まれてきたと言う。
本来は、作り手の親族の死に際し、一緒に葬られる布として、作られたものだとも聞く。

日本でも民博の先生が書いた本も出ているし、もうかなり知られた工芸品のひとつである。



久しぶりな草ビロード。
オーソドックスに、端正な構成、いい出来な1枚だと思う。

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上下は自由に。
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1針、1針、ラフィアの糸を刺してこの幾何学文様を生み出している、
なんて、気が遠くなるような作業だろう。
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民博の先生の本から。
クバ王国のアップリケと草ビロード、アフリカンデザイン というタイトルです。
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51cm x 48cm (売約済) ありがとうございました。


これで、クッションを作ってほしいという方がいらっしゃいましたら、
どうぞ、別途料金でお作りします。

by muntkidy | 2014-07-04 11:30 | Comments(0)


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