2015年 01月 20日
ブショングのアップリケ
本日は火曜日、定休日となっております。




今日は、来月7日から、開催する展示会

アフリカの抽象画 ーブショングのアップリケ布

のお知らせです。


ブショングのアップリケ布って、何?って方のために。


全体はこんな布なのです。

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現在のコンゴ民主共和国(旧ザイール)の奥深く、17世紀に成立したと言うクバ王国というエリアがあり、
その王国は18もの民族集団から成りたっていたと言います。
王国の人々は、総称してクバ族とも呼ばれますが、
その中でも、ブショングというグループの人々が作る布です。
このようにアップリケが特徴的なのは、そのブショング族のもの。
(日本で通称 草ビロードと呼ばれる布を作る人々は、別のショワというグループ)

ラフィアやしの繊維を織った伝統衣裳で、
女性のものをンチャック、男性のものをマフェルと呼びます。
こんな感じで身につけられる伝統衣裳の巻スカートです。

ブショングのアップリケ_e0111789_14402174.jpg


ヨーロッパの人々が、奥地のクバ王国までたどり着いたのが、19世紀後半ぐらい。
それから、ヨーロッパにもちこまれ、その卓越したデザイン性により、
20世紀のアーチストたちに多くの影響を与えたと言われています。

類似してる作品なども、本に比較として、紹介されている。

黒地のほうが、その長い巻スカートから、つなぎの綴じ目をはずしたもの。
(パリのダッペール美術館所蔵です。)

右が、パウル クレーの作品。
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左が、チリークという彫刻家の作品。
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展示会のDM。
ブショングのアップリケ_e0111789_16111843.jpg


こんな感じで、いろんなサイズに、あえて切り、
絵になるように、木製のパネルに貼付けています。
(このパネルがなかなかいい出来なんですよん)

もちろん、布のままのものもあります。
長いサイズのものも展示します。

どうぞ、お楽しみに。

by muntkidy | 2015-01-20 11:30 | Comments(0)


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