2008年 04月 17日
フランスの白釉皿
ヨーロッパの白釉陶器といえば、デルフト、というほど、日本でのデルフトの人気は高いのですが、
元々はイタリアのマジョリカ陶が伝わったものであり、そのまた元といえば、
イスラム教徒サラセン民族からスペインに伝わった錫エナメル釉の陶器であるらしい。

錫が原料のねっとりとした不透明のエナメル質の白い釉薬が掛けられた陶器を指し、
同じようにフランスにも伝わり、ファイアンスとも呼ばれている。

フランスのものは、デルフトほど1ヶ所に集中せず、ヌベール、ムスチエール、ルーアンだったり。

その窯の差はあまりわからないのですが、ほとんどが柄物主体のなか、
シンプルな無地皿もないことはない。
ヨーロッパではやはり柄物のほうが評価されているので、古いのは特に見つけにくいのだけど、
今回、楕円の皿を大中小を見つけました。
それぞれに白の色調、釉調が異なるのが、面白い。

ちなみにサイズは(長いほう)が、小から、30.5cm, 36cm, 40.5cmとなっています。
釉調は、小が一番青っぽい。ねっとりしてるのは中で、微妙にピンクが入っている感じ。
大は一番普通に素直な白。といった具合。

フランスの白釉皿_e0111789_11162257.jpgフランスの白釉皿_e0111789_11163447.jpgフランスの白釉皿_e0111789_11164737.jpg

by muntkidy | 2008-04-17 12:12 | Comments(3)
Commented by 恵比寿の偽旦那 at 2008-04-17 16:51 x
この白釉皿いいねぇ。「ガーリー」「ほんわり」な感じが良く出ているよ。
Commented by muntkidy at 2008-04-17 17:21
偽じゃなく、本ですかの。
あら、ワタクシみたいですかの。
Commented by 恵比寿の旦那(本物) at 2008-04-17 19:58 x
有名コレクターの澤吉○宏さん!!私の名前を使うな〜〜〜!! 
確かにほんわりしているな〜〜。


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