2008年 10月 23日
ガラス壜

フランスの小さなガラス壜。18世紀、調合した薬品を入れていたものだそうです。

同じ時代のジャム壜、パリでは高値で取引されてますが、その手と同じ作り。
薄い吹きガラスで、
蓋の紙を紐で結んで封をするように、口縁のすぐ下がくびれています。
それぞれに気泡がはいり、ガラスの色がなんとも鈍い碧色を帯びていて、
なんだか、森茉莉を思い出してしまいました。

森茉莉ぶって、硝子壜と書こうかと思いましたが、
muntkidy のタイトルにはちょと合わないかと思い、
でも"ガラス瓶"では味気なく、間を取って、"ガラス壜" にしました。(アハハ)

ヨーロッパも欧羅巴、パリも巴里と書くと、
それを使っていたであろう、時代の雰囲気に触っているような気がしますしね。
でも、あまりに自分とかけ離れたほどを書くのは気恥ずかしいですので、
ほどよいところで、押さえます。(ま、慣れなんでしょうけど)


一番のっぽのtall サイズはなくなってしまいましたが、
盃に使えそうなミニサイズから、いろんなサイズが揃っています。
写真の品は、左、高さ6cm、直径4.8cm.右、高さ7,4cm、直径5.5cm

底の盛りあがった部分への深みを帯びていくグラデーション、いびつなたくさんの気泡。
小さい華奢な姿の中に、古い硝子の魅力満載。
ちょっとほの暗い空間で、硝子だけを眺めているのもいいものです。

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by muntkidy | 2008-10-23 11:47 | Comments(0)


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