2009年 01月 08日
墨流しのジャグ

南フランスからの焼物です。
イエローベースに茶や緑の釉薬が墨流しの紋様で柄付けされている。

墨流しは、字のごとく、古来の日本では墨を使ったものが主ですけど
海外ではマーブリングと呼ばれ、いろんな色を使った染色の技法となっています。
紙にもよくありますよね。たまに焼物でも見かけます。


柄の表情が場所によって異なるので、飾る位置などに変化をもたせることができます。
つい私は、右に取っ手をもってくる位置を、自然に思ってしまうのですが、
柄の面白さでは反対面が豊かなようです。
比べて見て下さい。

あと、このジャグのよさというと、口縁部分の薄さと注ぎ口の繊細な作り。
底面は厚く作られているのに、上にいくにつれて、薄造りになっています。
形もありそうでない感じ。なかなかの作り手だと思います。
高さ12.5cm 巾14cm(取っ手から口まで)

墨流しのジャグ_e0111789_11513243.jpg
墨流しのジャグ_e0111789_11514795.jpg
墨流しのジャグ_e0111789_11515785.jpg


by muntkidy | 2009-01-08 11:59 | Comments(0)


<< 白筒      素性のわからぬもの >>