2009年 02月 28日
アップリケの布

アフリカ中央部に位置するザイール(今はコンゴ民主共和国)
そこにはクバという王国があった。
その人々がつむぎ、織ってきた布は、アフリカンテキスタイルの中でも有名なものです。
日本で草ビロードと呼ばれている小布のほか、
アップリケの布もデザイン的に評価の高いものとなっています。

そのアップリケの布、元々は巻きスカート。
クバの中でも、ブショングというサブグループの人々の纏う裳布であります。
ラフィアヤシの繊維を使って織られる7,80cm四方のパネルをつなぎ、
6.7mの長さの布にして、腰に巻くというもの。

そのスカート丸々1枚を手に入れるのは、アンタイディーの財力では少々むずかしく、
いつも、つなぎ合わされた元のパーツである、小さな1枚を探しています。

1枚の絵として見、いいものに出会いたいと思っていますが、
これがまたむずかしい。
画面全体にアップリケが濃密に盛り込まれたものが多く、
余白がほどよいものを探そうとすると、なかなかないのです。
やっと探しあてても、すぐ出ていってしまう。

ということで、それを紹介できないのは残念ですが、今あるアップリケ布。

ホント端っこを飾っていた細長布です。1m90cm ×幅14cm
これなら、絵というよりは、テーブルの真ん中の敷き布として、
手軽に部屋を飾ることができますね。
細長い壁面に垂らすのもOK。

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by muntkidy | 2009-02-28 11:56 | Comments(0)


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