2010年 07月 25日
角杯の絵


アノニマスなフォークアートっていいなぁとつくづく思う。
何も、美を生みだそうとして作られたわけではなく、
衒いのない思いがあふれていて、いやったらしいところがない。


一昨日のエンジェルの絵なども、そうだけど、
本日のコレもそう。

よく、イギリスに行くと見つかる、水牛の角で作られたコップ。
酒杯であります。

イギリスで、絵が刻まれたものは彫りが細かすぎで、
ほとんど買えないことが多く、(それはかなり高価なせいもあるのだけど。)
いつもはプレーンな何の文様のない、安めな使えるヤツを買ってきていた。

そんな中、今回は大陸側のもの。

ドイツのモノだとの説明を受けましたが、どうかな?
角のコップはイギリスものだと、思ってきてたけど、
ドイツでもあるのかしらん。
よくわかりませんが、お国はどちらでもよろしく。

猟の場面の絵が気に入りました。

角杯の絵_e0111789_113012.jpg


1周ぐるりとハンティングの絵が刻まれています。

積み木のような家の感じ、
犬を走らせ、鳥を狩っているハンターの姿。
いかにも、ヨーロッパのフォークアート。

角杯の絵_e0111789_11332175.jpg


↓の部分には年号が彫り込まれている。1837年。

角杯の絵_e0111789_11333757.jpg

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民藝の重鎮たちによって、紹介されたことはありますが、
今の日本ではあまり見かけないかもしれません。
古い欧米のアノニマスなフォークアートは、評価が高いので、
なかなか手が出ないのであります。

初めてこの手を手にいれることができて、喜んでいます。

直径7cm、高さ8cm

by muntkidy | 2010-07-25 11:50 | Comments(0)


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