2010年 08月 30日
乳鉢


本日は、たかが乳鉢なれど、されど乳鉢なヤツを。


白磁の乳鉢と言えば、現行品も売られているし、
骨董市をぶらつけば、よく見かけるモノだと思う。
これもその中のひとつなのだけど、
どこが、されど!とまで言ってしまうところなのか、
見て下さいな。

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まず、白磁の肌。
堅い焼きであるはずの磁器なのに、
なんてうまく、沁みが感じ良くはいっているのだろうか。
すごく柔かさ、丸さを感じる白になっています。


もう1つのポイントは、見込み部分。
(乳鉢に、見込みなんて言葉は使わないもんでしょうが。)
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すりつぶして粉砕するのに使われるという性格上、
乳鉢の内面は釉薬が掛けられていないのが普通。
だけど、この乳鉢、その内面の肌と、外面の肌との
その差をあまり感じないのである。
光沢のない醒めた白土の肌であるはずが、ここもまた、いい具合に
柔かさをもった味わいになっているといった感じ。

そのせいか、乳鉢らしからぬ、雰囲気をたずさえておらすのであります。
(言葉使いが変!)
なんとまあ、よく使い込んだ味の器に至っておりますな。
実験用の乳鉢の位置から、
酒注ぎ用の片口として、ランクをアップされてもよろしかろうかと。

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ま、たかが乳鉢なのですけんど。

いろんな細部に眼を向けて、暮らしを楽しむのがよろしいのです。

幅13.5cm、高さ6cm、¥7,000

by muntkidy | 2010-08-30 11:36 | Comments(0)


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