2018年 02月 23日
サーミの工芸




" サーミの血 " という映画も上映されたので、
サーミという名前を聞いたことのある人も増えているかな。

スカンジナビア半島北部に住む先住民族。
トナカイの遊牧で暮らしてきた北方民族です。

イヌイットと同じように、生活が変化してきている近代では
伝統的手工芸品も多く作られ、それを目にすることも増えていると思う。


トナカイの遊牧をしていたサーミにとって、
トナカイは切っても切れない間柄。

今日紹介のこれも、トナカイの骨を使ってるナイフです。


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角もよく使われるが、これは骨かな。うまく関節の部分を利用してある。


微かな彫りが魅力です。

観光客相手の品だと、過剰な装飾の彫りが入ることが多いが、
これは日用品として自分たちのために作られたものだろう。


トナカイに引かれたソリに乗るサーミの人。
愛らしい素朴な彫りです。


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裏には、多分、作り手/持ち主のイニシャルと、
その記念の日が彫り込まれています。


1926年11月12日でいいのかな。K.Lのイニシャル。

日本で言うと、大正15年です。

サーミの工芸_e0111789_11224989.jpg



ペーパーナイフ、いかがでしょう。




長さ24cm 幅4cm (Sold) ありがとうございました。









by muntkidy | 2018-02-23 12:00 | Comments(0)


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