2008年 05月 28日
黄釉の大皿

直径31cm,高さ5.5cmの大皿。形もごくシンプル。
何の変哲もない普通の深皿のフォルムで、
パっと見では、今一つ面白みのない品かもしれません。

でも、いや、だからこそ、南仏らしいイエローの釉薬の温かみで、
とても、料理に眼を行かしてくれるお皿ではないかと思っています。
料理を引き立ててくれる大皿といいますか、そんな気がします。

そして、それだけでは終わらない。下の裏面の写真を見てください。

茶色の釉薬の模様。
何の技巧もない作ゆえか、職人の遊び心なのでしょうか。

使って洗った後、伏せて置いた場面を考えてあるかのよう。
作って、もてなし、片づけるまでの、その労をねぎらうように。
なんだか、ホッとさせてくれます。いいね。

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by muntkidy | 2008-05-28 12:03 | Comments(0)


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