2008年 07月 17日
不思議な小皿

インド経由でやってきたという中国の小皿。
雑器として、大量に焼かれたのでしょうが、なんとも不思議おもしろい釉色をもっています。

白釉の上にブルーの釉が混じり流れて、文様となっている。

いったい何の用途なのか。直径7.5cm〜8cm
インド人の話では、絵の具の皿ということらしいけど、
灯明皿とも思われるところもあり。
取っ手みたいなところが黒く煤けてる様子。綿芯とともに焦げた痕とも考えられるし。


おおらかに作られた小皿であります。民衆のための焼物。
ブルーの釉の流れが景色となっていて、
てらいのなさが、自然のまま、それぞれの表情を生んだという感じ。

完全無欠を指向する方向が中国陶磁の王道かもしれませんが、
こんな一般民衆のための何でもない器を、普段では楽に使いたいです。

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by muntkidy | 2008-07-17 11:50 | Comments(0)


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